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石抜機のご紹介
世界各地の生産者から送られてくる珈琲の生豆。
その中には、様々な生豆の生産行程において、異物が混入してくることがあります。
多くは農園土壌の小石や石片、砂粒ですが、中には釘などの金属、ガラス、小枝や木片等も見受けられます。
こういったものは所謂「夾雑物(きょうざつぶつ)」と呼ばれ、混入したまま焙煎をすると、珈琲豆本来が持つ味や香りの阻害要因となります。
夾雑物を取り除く際、多くの場合は人の手による選別(ハンドピック)や篩掛けが行われてきましたが、大量の豆を人の目で選別し指で取り除くには、多くの人的時間的コストがかかることになります。更に、目に見えない微細微小のゴミや粉塵に対しては、まさに手の届かない作業となります。
富士珈機では、より品位の高い焙煎を行っていただくべく、夾雑物排除にかかるコストを大幅に下げることが可能な、珈琲豆専用に設計開発された石抜機「CS-1」「PSM-1」をご用意しております。
石抜機とは?
石抜機(いしぬきき)はコメ(白米・玄米・籾、いずれの場合もあり得る)やその他の穀物(玉蜀黍・豆類等も含む)に「混入している小石・異物」を選別し除去する装置・機械である。米粒と異物の比重に違いがある性質を利用して選別する比重式や、画像認識技術を用いて米粒と異物を選別する光学式などの方式がある。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2021年7月8日 (木)13:05:UTC
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/石抜機
元来は穀物(主に米)に混入した異物を除去する目的で開発されました。
しかし、米とコーヒーは比重や形状、大きさが異なり、米用のものでは性能が出せません。
そこで弊社では、これを発展させ、珈琲豆専用機種に応用しております。
選別方式 -比重選別-
豆と夾雑物を分ける方式として、弊社では比重選別を採用しています。
図のように傾斜した板(デック・撰穀板とも)の上に豆を投入し振動を加えると、比重の重いもの(=夾雑物)は傾斜上方へ移動していき、比重の軽いもの(=豆)は傾斜下方に移動し排出されます。
また、豆より軽い塵芥や粉塵は、機体下部からファンで送り込まれる空気により吹き飛ばされます。比重選別で分けられた石は、残留豆(含有水分などで比較的重い豆等)と一緒に、石取箱に格納されます。
石取箱の中を取り出し、夾雑物と豆を目視・手選別します。この時、石取箱から取り出される豆の量は、投入量に対して大幅に少なくなり、豆全量からのハンドピックに比べ、圧倒的に作業の効率化が図れます。
注意点
※モノの比重の差で選別するという特質上、珈琲豆と比重が近しい夾雑物(軽石やアルミ片等)は、除去しきれない場合があります。