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10月特集:ロースターの構造(第1回)
10月の特集は、FUJI ROYAL ロースターの構造にフォーカスします。
シリンダーの種類と構造の違い
FUJI ROYAL 小型ロースターには、内蔵するシリンダーをバーナーからの炎により直接加熱する「半熱風式」「直火式」と、直接加熱せず、内部に熱風を送り込み加熱する「熱風式」の3種類があります。
シリンダーは、コーヒー豆へ熱を均一に与えるため、回転しながらコーヒー豆を攪拌します。
どちらも5kgの容量ですが、見た目も大きさも異なります。
「半熱風式」と「直火式」ロースター
FUJI ROYAL 小型ロースターは、熱風式焙煎機「REVOLUTION」を除いた全ての機種が、「半熱風式」「直火式」からお選びいただけます。
半熱風式シリンダー
半熱風式シリンダーは、側面が鉄板で覆われ、後方はパンチング穴加工をしています。加熱された鉄板から伝わる熱(伝導熱※)と、後方から流れてくる熱風がコーヒー豆に伝わり、焙煎が進みます。
※ 伝導熱とは・・・高温から低温へ熱が移動する際に、個体物質から伝わる熱の種類のこと。熱を伝える形態(伝熱)の1つ。伝熱の種類には、伝導熱の他に「対流熱」と「輻射熱」があります。
直火式シリンダー
直火式シリンダーは、側面の鉄板はパンチング穴加工され、後方は鉄板で覆われています。半熱風シリンダーに比べ伝導熱は少なく、下部にあるバーナーからの熱がパンチング穴を通ってコーヒー豆に伝わり、焙煎が進みます。
「熱風式」ロースター
FUJI ROYAL 小型ロースターでは、「REVOLUTION」1機種が、熱風式ロースターです。
「熱風式」ロースターは、燃焼炉で作り出した熱風をシリンダー内へ送り込み、コーヒー豆に熱を伝えます。燃焼炉とシリンダーは遮られた造りのため、シリンダーを直接加熱することはありません。
コーヒーの風味
焙煎時のコーヒー豆に伝わる熱の種類がそれぞれ異なるため、出来上がるコーヒーの風味もそれぞれ違います。
半熱風式
輪郭のはっきりとしたコーヒー。伝導熱により、しっかりとした口当たりとコクのあるコーヒーの焙煎に向いています。
直火式
すっきりとした味わい。半熱風式に比べ伝導熱が少ないため、コーヒーフレーバーの引き立つ焙煎に向いています。
熱風式
軽やかな味わい。優しい口当たりのコーヒーの焙煎に向いています。伝導熱が少なくなるため、コーヒー豆の個性がより引き立つ焙煎が可能です。
※ 風味の特徴は一例です。
排気ダンパーの操作や火力の調整など、焙煎のプロファイルを変えることにより、多様に変化させることが出来ます。
これからロースターの導入を検討されている方は、是非ご参考ください。