ブログ
11月特集:排煙設備(第2回)
ローヤルクリーンについて

ロースターの設置場所が、近隣の環境により、煙突から煙を直接排出することが難しい場合や、煙突の立ち上げが不可能な場合、消煙装置を設置することでロースターの設置が可能になることがあります。
特集2回目は、消煙装置「ローヤルクリーン」について解説いたします。
ローヤルクリーンの構造
ローヤルクリーンは、焙煎時に生じる排煙を静電気で金属板へ吸着し、その排気を屋外へ排出する装置です。

内部では、ローヤルクリーン本体の上部に搭載されたファンにより、ロースターから排出される煙を吸引します。
チャフなどの目の粗いゴミは、本体上下にセットされたプレフィルターで取り除き、煙の粒子を本体内部に搭載された3つのフィルターユニットで帯電、吸着させ、排気だけが、屋外へ排出される仕組みです。(※ 焙煎時の匂いを消す効果はありません。)
煙突を立ち上げずに、ベントキャップにより屋外へ排気することが可能なため、さまざまな設置環境に対応します。
対応機種

ローヤルクリーンは、FUJI ROYAL ロースターの「R-101」と「R-103」に対応しています。(「R-105」や「R-110」は煙の量が増えるため、ノンスモークフィルターなど、他の消煙装置を推奨しています。)
メンテナンス方法
ローヤルクリーンは、ロースターと同様に、製品内部へ煙汚れが付着するため、定期的な清掃が必要です。清掃の頻度は焙煎の回数や、煎り度合いによって異なりますが、1ヶ月〜3ヶ月に1度の割合で、汚れの付き具合に応じて清掃してください。


構造上、本体下部より焙煎の煙を給気するため、下側のプレフィルターや、フィルターユニットが、上側に比べ汚れが付きやすい傾向です。
掃除の際は、下側から取り外し、専用の洗剤で漬け置き洗いを行います。
部品が完全に乾いてから装着し、ご使用ください。
清掃を怠ると、排気効率や消煙効果の低下に繋がります。定期的なメンテナンスを行い、安全にご使用ください。
次回は「ノンスモークフィルター」を特集します。