お知らせ

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11月特集:排煙設備(第1回)

11月はロースターの排煙設備について、4週に渡り特集します。

コーヒー豆を焙煎すると、焙煎が進むにつれ、コーヒー豆から煙が発生します。

この煙には、チャフや油分、水蒸気などが含まれており、コーヒー豆の量が多いほど、また、焙煎度合いが深くなるほど、煙は濃くなり、量が増加します。

煙突による排煙

ロースターを設置する場合、排煙の方法は大きく分けて2つあります。

1つは、ロースターからの排煙を、煙突により直接屋外へ排出する方法。もう1つは、ロースターからの排煙を、消煙装置によって濾過し、その排気を屋外へ排出する方法です。

特集第1回は、排煙を直接屋外へ排出する場合に焦点を絞り、お届けします。

材質と形状

ステンレス製・スムース管
ジャバラ状のフレキ
スパイラル状のダクト

当社でロースターを設置する場合の煙突(排気ダクト)は、ステンレス製でスムースな形状の材質を使用します。

耐熱性、耐サビ性があり、内部を掃除しやすいため、ロースターの煙突としては最適です。

反対に、アルミ製の材質の場合は耐熱性が弱く、形状がジャバラ状のもの、スパイラル状のものは、ヒダへ汚れが溜まりやすいため、掃除がやり辛い他、ダクト火災の原因となる恐れがあるため、使用を禁止しています。

煙突の高さとドラフト効果

焙煎時、煙突内では「ドラフト効果(煙突効果ともいう)」による、排気と給気が行われます。これにより、排気ガスを安全に屋外へ排出することと同時に、酸素を取り入れ、燃焼を正常・安全に行うことが可能です。

ドラフト効果は、煙突の高さや立ち上がり方と大きく関係しています。

煙突を真っ直ぐに立ち上げるとドラフト効果がスムーズですが、反対に、横引きが長い場合や、曲がりが多い立ち上げの場合、十分な高さがない場合などは、抵抗が増えるためドラフト効果が落ち、汚れが溜まりやすく、煙が逆流してしまう恐れもあります。

良い例
悪い例(曲がりが多い)
悪い例(横引きが長い)

当社での煙突立ち上げ例

煙突の立ち上げには、煙突トップを建物の屋根上まで立ち上げること、建物の風圧帯(※)から規定の距離をとること、逆風や雨水が入らないようにすることなど、安全にロースターをお使いいただくために、必要な基準があります。

※ 風圧帯とは・・・風が建物にぶつかった際に生じる風圧による壁のこと 

当社でロースターを設置する際は、事前に現地調査を行い、煙突の立ち上げ場所や、立ち上げ方法をご案内いたします。

建物に合わせた煙突の立ち上げはもちろん、定期的な清掃が必要となる場所のため、メンテナンスしやすい方法をご提案いたします。

次回は、消煙装置を設置した場合の排煙について「ローヤルクリーン」を特集します。