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10月特集:ロースターの構造(第4回)
サイクロンについて
第4回目は、ロースターのサイクロンについて特集します。
サイクロンの役割
FUJI ROYAL 小型ロースターは、R-005を除く、全ての機種にサイクロンが搭載されています。
サイクロンは円錐形の容器で、下の図のように、ロースター本体から流れる排気を、内部で発生する旋回流の遠心力によって、チャフ(※)などの微粉を気体から分離する役割を持ちます。
これにより、焙煎時の煙は煙突側へ、チャフなどのゴミはチャフ受けへ、それぞれ分かれて処理が可能となります。
※ チャフとは・・・コーヒーの生豆を焙煎した際に剥がれ落ちる表皮のこと。
焙煎後はチャフ受けに溜まったチャフを捨ててください。
(チャフの溜まる量は、焙煎量や、コーヒー生豆の種類により異なります。)
サイクロンの製造現場
サイクロンの製造は、製缶屋が担います。
製缶屋では、鉄の合金である鋼材や型鋼を切断、溶接し、立体構造物を作ります。
「製缶工の腕は溶接技術によって決まる」と言われているほど、溶接には高度な技術が必要です。
父から溶接技術を教わったという製缶屋2代目の岩戸さん。
「お客様が手で触る部分は、怪我がないように滑らかに仕上げています。」
この製缶屋では、サイクロンの他に、シリンダーのシャフト、シリンダー内部の羽根など、さまざまな部品の溶接を担います。
確かな技術により、FUJI ROYAL ロースターを支えてくれている、協力会社のうちの一社です。
ロースターの構造特集は、今回で終了です。
次回、11月は「煙の排気設備」について特集いたします。